和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
お知らせ

元旦に、、、

令和五年 元旦。。。  お天気もよく、風もない穏やかな日です。

熊野本宮大社⛩へ初詣に行きました。

大社前の道路脇にはフードトラックがたくさん出ています。

お昼時で、例年になく町は にぎわっています。

    

境内に入ると、混雑はなく空いていて、、、びっくり!

境内には、おおよそ3メートル四方の白い布に

宮司さんが大筆で書いた一文字の書が掲示されています。

今年の漢字は『力』でした。

「厳しい情勢の中でも、力を合わせることで乗り越えられる」 

「力を結束し、各々の目標が達成されるように 力の限り歩んでもらいたい」との

思いが込められた一文字です。

   

力強く書かれた文字。。。この字の意義の説明を読みながら、思い出したことがあります。

あるお宅でのこと、、、

先生の到着を待って、山下さん(仮名)は息を引き取りました。

そんなご主人をそばで見守っていた奥さんは

「お父さん、このチームで良かったね。このチームの皆さんがいてくれるなら

もっと早くに退院したら良かったのにね」と話しかけておられました。

   

痛みの調整が難しかった山下さんの在宅療養は

ご自宅の前で、ケアマネージャーさん、訪問看護師さん、薬剤師さん、城北の杜が揃って

病院から救急車🚑で搬送されるのを待っていることから始まりました。

(病院からご自宅まで、救急車でも2時間近くかかりました)

   

それぞれの職種には、それぞれの役割があります。

ご家族に、「このチームで良かったね」と言ってもらえたときは

本当にうれしく思いました。

メンバーそれぞれが協力しながら『力』を発揮した結果だと思います。

個人としての力、チームとしての力、、、その根底には同じ思いが宿っています。

そして結束した力の先は、「生きる力をもたらす」のだと感じました。

   

病を抱えて、大きな不安を感じながらも「家で過ごしたい。。。」と

在宅療養を望まれる方々に、「このチームで良かった」と言っていただけるよう

『城北の杜一同』・・・今年も『力』を尽くします。

   

改めまして、本年もよろしくお願いいたします。