和歌山市内の在宅療養支援診療所

クリニックについて
クリニックについて

クリニックの理念

  • 私たちは、在宅療養を受けられるご本人様、ご家族様の想いを聴き、その想いに応えられる良き伴走者となれるよう努めます。
  • 私たちは、ご本人様、ご家族様が安心して住み慣れた環境でその人らしく療養生活が送れるよう、多職種の方々との協働に努めます。
  • 私たちは、和歌山におけるがん在宅医療の発展に努め、安心して療養できる社会になるよう尽力します。
【画像】入口写真

院長紹介

院長 石田 興一郎
(いしだ こういちろう)

ごあいさつ

【画像】院長写真

このたび令和2年4月1日に、訪問診療、在宅緩和ケアを中心に行う、ホームケアクリニック城北の杜を開院致しました。

わたしは和歌山で生まれ、育ち、この地で医療の仕事に就きました。
消化器外科医として、診断、手術、抗がん剤治療、緩和治療や看取りなど、医大病院およびその関連病院で、多くのことを学ばせて頂き、費やした時間はわたしにとって貴重な財産となりました。

消化器外科領域のがんについては、この10年で、開腹から鏡視下手術へと目まぐるしく進歩し、分子標的薬を伴う抗がん剤治療レジメンの開発が進み、さらには免疫治療の幕開けもあり、治療成績の向上が認められるようになりました。
しかしながら、これだけ医療が進歩しても、がんを克服することができずにお亡くなりなっている方がたくさんおられるというのも現実です。今や2人に1人ががんになり、3人に1人ががんでお亡くなりになる時代とも言われています。
また、余命宣告されたがん患者の8割が在宅での余生を希望されますが、希望通り在宅で最期を迎えられるのは1割に満たないと言われています。

わたしは、多くの患者さんを病院で看取って参りましたが、同僚の死や、伯父の死を機に、人生の最期をどのように迎えることができればよいか?ということを考えるようになりました。

人はこの世に生を受けますが、いつかは死が訪れ、迎え入れなくてはなりません。
「おぎゃぁ」と生まれたとき、そこに自身の選択はありません。
であるならば、最期の死に方(場所)は自身で選択してもよいのではないでしょうか?

人の死に立ち会う機会は少ないのが通常です。まして在宅での看取りはほとんどの方が経験することではありません。
住み慣れた場所で、自身の思うままに、家族に囲まれながら、自身の生を全うすることができる。それを家族全員が支え、後悔を残さないように送り出してあげる。
わたしは、これが答えの一つだと信じています。

まだまだ前線で、外科医として患者さんに、そして後輩たちに、私が得たものを還元していかなければならないとお叱りを受けることもありましたが、この答えが正しいことを自身で示すべく、残りの医師人生を終末期医療に捧げたいと思い開業に至りました。

人の死に満足などできないかもしれませんが、自宅で看取れてよかったと感じて頂けるよう、わたしたちは、全力でサポートしたいと考えています。

令和2年4月 石田興一郎

経歴

平成10年4月
和歌山県立医科大学附属病院 診療医・臨床研修
平成12年4月
和歌山県立医科大学 第二外科入局
平成14年4月
和歌山県立医科大学大学院医学研究科(外科系外科学第二講座)入学
平成17年4月
海南市民病院 外科(社会人大学院生)
平成18年4月
和歌山県立医科大学附属病院 第二外科 学内助教
平成19年10月
和歌山県立医科大学研究生甲(外科系外科学)
平成19年10月
独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター 外科
平成26年4月
泉大津市立病院 外科・内視鏡外科 部長(平成27年~)
平成30年10月
社会福祉法人 恩賜財団 済生会和歌山病院 外科医長
令和2年4月
ホームケアクリニック城北の杜 開院

その他経歴

  • 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会
    「がん医療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
    「緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会」修了
  • 厚生労働省委託事業:一般財団法人 ライフ・プランニング・センター実施
    「がんのリハビリテーション研修 ワークショップ」課程修了
  • 日本静脈結腸栄養学会(現:日本臨床栄養代謝学会 )
    TNT(Total Nutrition Therapy)研修会修了

学位・資格

医師免許
医学博士(和歌山県立医科大学大学院医学研究科 外科系)

専門医・認定医

  • 日本外科学会認定医、専門医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本緩和医療学会
  • 日本癌治療学会