お腹の張りが強くなってきました。
腹水もありますが、腸閉塞の症状も出ています。
病院だと絶食(食べさせない)になります。
鼻から管を入れてお腹にたまった腸液を外に出すようにします。
そして、点滴を行います。これが腸閉塞の時の治療です。
でも在宅では、本人が望むなら絶食はしません。
「腸閉塞でも食べれるなら食べる」・・・在宅だからできることです。
腸液をコントロールするために、○○さんと息子さんと相談し、皮下注射を始めました。
24時間小さな輸液ポンプで薬を入れます。
少しでもお腹の張りに伴う苦痛が取り除ければと願います。
息子さんが「何か食べたいものある?」と聞きます。
「カニ!」
なぜか、ほかの患者さんでも「カニ」という方が多いです。
食べたいものランキング №1 カニ
№2 メロン
№3 肉 って感じです。
『食べることは、生きること』
少しでも口から入れる。
人間の体は本当によくできています。
自分の力で食べたものは滋養になっています。
ある日の夜、『一杯のカニの写真』・・・息子さんから送られてきました。
カニ 食べています。すごいことです。(腸閉塞なんです。。。)
食べたいものを食べる。おいしいと思える。
生きる力につながっています。