和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
お知らせ

母の願い... 息子の思い  ①『親子でデート』

病室で、初めてお逢いした時、個室に一人・・・。点滴を受けておられました。

コロナ禍で家族の面会もままならない状況です。

退院してからの療養生活を支えるために集合した医師や看護師、ケアマネージャ―

順番に「初めまして」です。

少し戸惑いの表情も読み取れます。

 

翌日、退院です。20代の息子さんは、介護休暇を取っていました。

退院当日、帰宅の時間に合わせて訪問しました。

「お帰りなさい」「これからよろしくお願いします」   

○○さんの在宅療養が始まります。

 

「帰ってこれたぁ~。嬉しい」と、病室での表情とは全く違い、穏やかな笑顔です。

病院では、痛みを調整するのに苦労されていました。

突然、出現する激痛にアセリオと言う点滴で対応していました。

この点滴が効いてくれていたのが幸いです。

内服薬もたくさんあります。

○○さんと先生が相談しながら、薬を整理していきます。

    続けて飲む薬

    しばらく休む薬

    新たに試してみる薬・・・

 

痛みは、何とか内服薬のみで調整できるぐらいに、落ち着いています。

 

「エビフライが美味しかったよ。大きさも相変わらず大きかったよ」

「え?食べに行ってきたの?」(病院での状況からは考えられません・・・)

「そう。息子と行ってきた!」・・・親子でデートに出かけています。

 

「ハンバーガー1個食べた…(照れくさそうに)美味しかったぁ~」と、はにかんだ笑顔。

 

「温泉行きたいんやけどね」

「かなやの明恵峡温泉。以前息子と行ってよかったから。友達と一緒に行きたいと思って」

もちろん先生からもOK!! 痛みを何とか調整して実現させたい・・・。

私の最近のおすすめスポットを紹介しました。

有田の箕島漁港から上に上がったところ・・・。有田みかん街道。景色もグッドです。

有田みかん街道を通って明恵峡温泉へと・・・目的地は決まりました。

 

したいと思うことはすぐに実行する。そんな時間がとても大切です。