和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
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花見に行こうよ! ④桜満開。。。笑顔も満開

通院していた病院への外来受診の日です。

足取りもしっかりされているので、娘さんの車で向かいます。

病院とはいえ、久々の外出です。

(皆さんよく言われますが、病院に行くと一日仕事になります。

 お疲れがでないといいのですが…。)

 

受診が終わり、自宅に戻りました。

夕方、病院から帰ってきて37℃の発熱で、寒気があるとのこと。
(寒気は、熱がこれから上がるというサインです。)

その後、38.4℃まで上がりました。熱以外の症状はありません。

 

先生にも連絡が入ります。

訪問看護師さんにも連絡を入れて、自宅に行ってもらい、

薬剤師さんに、解熱剤を届けてもらいます。

その後、電話で確認すると、熱は39℃。

解熱剤を飲んでも、なかなか熱が下がらないので、先生は往診に向かいました。

診察をして、解熱剤の点滴と 念のため抗生剤の点滴を行いました。

 

何が原因かははっきりしません。心配です。

以前も肺炎を起こしているので、注意が必要です。

もし熱が続くようなら、計画していたお花見にも行けなくなります。

幸い翌日には 熱は下がり、○○さんも元気にされています。いつも通りです。

3日後、予定通り、ご家族そろって近くの公園に出かけました。

コロナ禍なので、マスク着用し、密を避けながらのお花見です。

 

 

次の週  訪問に伺うと、

○○さん 「満開よ、きれいやったでぇ。楽しかったわぁ。

      孫が写真撮ってくれて、CDにしてくれるって言うてたわ。また、見てよ」

先生   「パンツ一丁違うわな(笑)」

○○さん 「違うよぅ‼」

数時間ですが、満開の桜を眺めながらの家族団らんです。笑顔も満開です!

 

「花見に行こうよ」目標達成です。🎉

 

私    「○○さん、ご家族みんなで桜を見に行けてよかったねぇ。リハビリ頑張ったからやね」

○○さん 「違うよ。今も頑張ってるんよ。『がんばった』とちゃうで~」と、すかさず注意を受けました。

私    「失礼しましたぁ~」と。笑いに包まれます。

 

先生   「○○さん、次どうする?  市場へ 魚 仕入れに行くかい?  それとも釣りに行くかい?」と。

     またまた、先生から目標が・・・。

○○さん 「ちょっと。。。待ってくれよぅ~(笑)」と少し困り顔...

 

○○さん自身も頑張っていますが、奥さんも頑張ってくれています。

「オムツ交換するのも上手になったで。身体拭くのも、私、苦にならんから…」

「ありがたいねぇ。いい奥さんもらったねぇ」と、○○さんの方に目をやると

(照れくさそうに)「そうやなぁ」と。

その言葉を聞いた奥さんは

「『そうやな』って、言うたねぇ。そんなん言われたら、照れるわぁ」と満面の笑みです。

 

いつも、ご自宅でお話すると、○○さんも奥さんもよく笑ってくれます。

『笑う』ことは免疫力をあげることにつながります。

病気の完治はむずかしく、不安なことや辛いこともあると思いますが

ご家族みんなで、一日一日を大切に過ごされています。

 

 

お孫さんが、撮影してきた写真を音楽♬にのせて、パワーポイントで編集してくれました。 

『じいちゃんのお花見は、ご家族にとって宝物になりました。

先生と私も見せて頂き、笑顔あふれる幸せな時間をわけてもらいました。