和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
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母の願い... 息子の思い  ②『カニ食べた!!』

お腹の張りが強くなってきました。

腹水もありますが、腸閉塞の症状も出ています。

病院だと絶食(食べさせない)になります。

鼻から管を入れてお腹にたまった腸液を外に出すようにします。

そして、点滴を行います。これが腸閉塞の時の治療です。

 

でも在宅では、本人が望むなら絶食はしません。

「腸閉塞でも食べれるなら食べる」・・・在宅だからできることです。

腸液をコントロールするために、○○さんと息子さんと相談し、皮下注射を始めました。

24時間小さな輸液ポンプで薬を入れます。

少しでもお腹の張りに伴う苦痛が取り除ければと願います。

 

息子さんが「何か食べたいものある?」と聞きます。

「カニ!」

なぜか、ほかの患者さんでも「カニ」という方が多いです。

 食べたいものランキング №1  カニ

             №2  メロン 

             №3  肉   って感じです。

 

『食べることは、生きること』

少しでも口から入れる。

人間の体は本当によくできています。

自分の力で食べたものは滋養になっています。

 

ある日の夜、『一杯のカニの写真』・・・息子さんから送られてきました。

カニ 食べています。すごいことです。(腸閉塞なんです。。。)

食べたいものを食べる。おいしいと思える。

生きる力につながっています。