和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
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復活!  ②お姫さまみたい。。。

復活したのもつかの間、、、

中嶋さん(仮名)は、話すことができなくなったり、元に戻ったりを

繰り返しています。

  

ご家族から連絡を受けた訪問看護師の杉本さん(仮名)は、すぐに対応してくれます。

意識がはっきりとして、会話ができるようになると

食事や水分も摂れています。

  

日曜日、杉本さんから先生に連絡が入りました。

先生は往診し、この数日の状況から

てんかん発作を疑い、てんかんをおさえる点滴をしました。

点滴が終了すると、、、

中嶋さんはいつも通り話しができるようなりました。

表情も良くなり笑顔が戻りました。

翌日からは、てんかんを予防するお薬を飲んでもらうことになりました。

 

火曜日の夕方、訪問診療に伺うと

「こんにちは!」と元気な声が返ってきました。

今日は、ベッドの上で髪の毛を洗ってもらい、さっぱりとした様子です。

「調子、、、いいわ。夜もぐっすり眠れてるよ」と。

先生が入ってくると「、、、あら! こんにちは」と中嶋さん。

先生が「僕 誰かわかるかなぁ?」と問うと、「今日は、冗談は言いません」と笑っています。

大好きな『数の子』や『スイカ🍉』もしっかりと食べています。

ご主人は、中嶋さんの好きな食べ物をいつも買いに走ってくれています。  

    

先生がベッドの足元に回って

「中嶋さん、足、診せてよぅ。布団めくるで」 足先の浮腫み具合をチェックします。

「若い男の人に、足 見られるってなぁ~ごめんよ。。。」と冗談めかしく言うと

中嶋さんは「・・・若い?」とツッコミで切り返してくれます。

この二人の掛け合いを、娘さんは笑いながら見てくれています。

娘さんは、このところ毎日実家に来てくれています。

  

しばらく、娘さんともお話をして、次回の訪問診療の日程確認です。

「中嶋さん、、、今日は火曜日です。 次は金曜日の予定やけど、、、

祭日なんで、、、お休みさせてもらいましょうか?」

「・・・やっぱり・・・先生来てもらうと安心よなぁ」と言います。

私が「第二の夫やもんねぇ」と言うと、大きく頷いています。

見計らったように、『第一の夫』であるご主人が、仕事から戻ってこられました。。。

 

先生は「ありがとう! じゃぁ! 金曜日に来させてもらいます」と言いながら

中嶋さんの手を取りました。

社交ダンスで男性が女性をエスコートする時のように、先生が手を取ったので

中嶋さんは「…ふふふっ お姫さまみたい…」と笑っています。

   

またまた、みんなもほっこり笑顔!!

    

お薬が効いて、ちょっと復活しました。  

とは言え、病状の不安定さは否めません。

中嶋さんらしさが垣間見えるこの時間が、とても愛おしく感じます。