クリニックのホワイトボードに一通の手紙が貼られています。
『ホームケアクリニック 城北の杜』が、最初に関わらせてもらった癌の患者さん
まり子さん(仮名)からの手紙です。
城北の杜のスタッフも含め、在宅医療として関わったすべての人に宛てたお手紙です。
亡くなられた後に、ご主人が持ってきてくれました。
(「コピーして渡して下さい。必ず」と書かれていました)
「私はメチャメチャ幸せに過ごしています。
お昼も夕食も美味しいものを(ご主人とお母さんが)用意してくれてハッピーだ~」
「私は毎日パラダイス🌴で楽しんでいるので!」と、ご主人やお母さんへの
感謝の言葉もつづられています。
ご自分が亡くなったあとのことも書いています。ご主人への思いです。
「絶対に『ぼくも幸せな日々だった』って思ってほしい」と。
そんな人生になるようにとの願いです。
見送ってくれたご家族に対する思いは、どの患者さんでもきっと同じだと思います。
ご家族のお一人お一人が
「幸せな日々だ」と感じられることが、一番の願いなのだと思います。
悲しさや淋しさ、、、辛くても
亡くなった方の分まで、前を向いて『生きること』が大切なのだと思います。
そのためにも、在宅療養を支える私たちが、頑張らねば、、、です。
そんなことを思いながら、今日も一日が始まりました。
「それでは、行ってきま~す🚙」
その日の夕方、クリニックにまり子さんのご主人が立ち寄ってくれました。
「もう、三回忌になるんよね」と。仕事も順調で、お元気な様子☻です。
「そう、そう。その調子でね。。。頑張ってるね。楽しみ見つけてね~💖」と
まり子さんからエールが送られている気がします。
(ご主人だけでなく、私たち『城北の杜』も同じです。
手紙を読み返しては、まり子さんからのエールをいただいています)