和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
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ポータブルトイレ🚽

「食べること」「排泄すること」「体をきれいにすること」
私たちが生きるために必要な、最も基本的なことです。
それができなくなってしまったという心の痛みは、はかりしれません。

「ポータブルトイレをいれましょう」
「オムツにしたらいいよ」と ついつい言いがちですが、
 ‐‐‐‐‐‐考えてみてください  
  「あなたならお部屋という広い空間で、便座に座って用を足すことができますか?」
  「あなたならオムツをして、寝たままで用を足すことできますか?」  ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 

トイレに行く‐‐‐‐誰もが行っている日常のあたりまえことです。
だからそれを取り上げてはいけないと考えます。
トイレに行けるあいだは、自分で行く。
筋力が低下すると、トイレに行くにも努力が必要となります。
足元がおぼつかなくなり、こけるかもしれません。
その時はそっと後ろから支えてあげてください。

それでも、自分でトイレに行けると思い、
家人に迷惑をかけたくないと思い、
夜間は、1人で立ち上がってトイレに行こうとします。
こける可能性が高くなったときには、
「(1人でこけて骨折でもしたら入院になってしまうから)夜だけはポータブルにしようね。」と言ってあげてください。
あるいは、自力でなかなかベッドから起き上がれず、歩くことが難しくなったときには、
「ポータブルトイレで頑張ってしようね。」と言ってあげてください。

自尊心を傷つけることなく…


そしてその努力が生きている証でもあり、寝たきりになる時期を遅らせることができ、
1日でも長く生きることができるのではないかと考えます。