野原さん(仮名)膵体部癌の80代の男性です。
治療に行き詰ってもすぐに訪問診療が始まるわけではありません。
「今はまだ動けるから、クリニックに行くよ」と、定期的に城北の杜に通ってくれています。
野原さんのようにクリニックに通院してくれる患者さんは
決して多くはありませんが、年に数名おられます。
ある日の夕方、訪問診療を終えてクリニックに戻ると
野原さんから、クリニックに電話があったようです。
北端さんが、話を聴いてくれていました。
「痛みが強くなってきているので、薬の調整をして欲しい」とのこと。
先生は、すぐに野原さんに電話📞をしました。
「家に来てくれなくても、大丈夫や。今から、クリニックに行くよ」と野原さん。
しばらくすると、野原さんがクリニックに到着しました。
先生は診察をして、痛み止めを変更します。
診察を終えた野原さんは、北端さんに
「先週 来た時、おらんかったやろ。あんたの顔 見やんとなぁ。。。」と話しています。
野原さんは、北端さんのファンです。
近くまで来たからと、北端さんに会いに、クリニックに立ち寄ってくれたりもしています。
先週は、北端さんが珍しくお休みでした。
北端さんがお休みの日は、私もなんだか落ち着かず
「あんたの顔 見やんとなぁ」という野原さんの気持ち、、、よくわかります。
「話 聴くだけで、何にもできやんよ~」と、北端さんは言います。
それでも、聴いてもらった方は、気持ちが軽くなります。
本当に、心強い存在です!
きっと、野原さんや私と同じように思っている『北端ファン』
いると思います!!
ある日のこと、、、
「食べると吐くようになった」と野原さん。
自宅に伺うと「気分悪いし、えらいなぁ」と。 自分でしていた家事もできません。
急遽、検査を受けるために病院に入院することになりました。
無事に検査と処置は済みましたが、ご家族とも相談し
リハビリをしてから退院することになりました。
数日後、入院中の野原さんからクリニックに電話がありました。
「あんたの声、聞かんとなぁ。。。月末までリハビリして、それから帰るわ。。。」
北端さんと話をして、元気をもらったのだと思います。
『パワー充電!!』💪
野原さん、リハビリ頑張って下さいね。