病院薬剤師の奮闘をテーマにしたテレビ番組が、最終回を迎えました。
石原さとみ扮する病院薬剤師が患者さんのために奮闘するドラマです。
「こんな薬剤師さんいたらいいよね」と思いました。
在宅療養では、痛みや吐き気、便秘、眠気等々、症状のコントロールが大切になります。
そのためには、薬での細かい調整が必要になります。
そこで、患者さんやご家族の了承を得て、休日でも対応してくださる薬局にお願いをすることにしています。
退院された日には必ず、クリニックから初回訪問としてご自宅に伺わせて頂きます。
今回は患者さんがご自宅に到着する時間に、ケアマネージャーさん、訪問看護師さん、そして薬剤師さんも来てくれていました。
使用している薬剤については、先生から前もって連絡させて頂いたので、当日持参し、すぐに使用できるようにしてくれていました。
薬剤師さんは薬の専門家(プロフェッショナル)です。
豊富な知識と経験から意見を述べてくれます。
お薬の効果や副作用の出現は、同じ病気でも患者さんによって異なります。
その患者さんの日々の状態によっても異なってきます。休日や夜間など、緊急往診時にも時間を合わせて来てくださり、心強かったです。
「薬剤師として何ができるのか・・・」といつも考えていると話されていました。
私たちも同様です。「医師として・・・」「看護師として・・・」 苦痛が軽減できるよう、常に何ができるか、これでいいのかを考えています。
苦痛が軽減している時間、眠れる時間、安心できる時間、気持ちいいと思える時間、嬉しいと思える時間・・・そんな時間を大切にしたいと思います。
アンサング・ヒーロー(=縁の下の力持ち)という言葉があります。
(今回私もドラマを見て、初めて知った言葉です。)
患者さんとご家族の大切な生活、大切な時間を守るために、関わる全ての職種が、アンサング・ヒーローになれればいいですね。
「食べる30分前に、口の中で溶ける吐き気止めを使って、大好きなプッチンプリンを1口食べる」が、
その日の目標となりました。
「食べれた」と聞いたときは、
訪問看護師さんも薬剤師さんも、もちろん私たちも「よっしゃー!(ガッツポーズ)」って感じでした。
とても嬉しかったです。
そして、もう一人。城北の杜にもアンサング・シンデレラがいます。事務の北端さんです。
事務的なことはもちろんですが、患者さんやご家族のことすべて把握してくれています。
先生と私は、最強(心強いという意味で)だと思っています。
時々、私たちの司令塔にもなります。
先生と私は訪問診療で外に出ていますが、何かあればいつでもお電話下さい。
アンサング・シンデレラ 北端が対応します。