和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
お知らせ

訪問車の中では...

金曜日

午前の訪問中に、往診依頼の電話です。

「急がないので…」と山村さん(仮名)の娘さんからでした。

本日、予定の8件の訪問診療を終えて、ご自宅に向かいます。

到着するのに約30分かかりました。

  

山村さんの診察をしながら

奥さんと娘さんも交えてしばらくお話をしていると・・・

娘さんから 「先生がいつも車 運転してるの?」と。

そうなんです! ほとんど先生が運転をしてくれています。

私が運転するのは、先生が救急車に同乗した時とたまに「運転かわって」と言われた時だけです。

「車の中、長いやん。何してるの?」

移動距離が長いので・・・そう思いますよね。

山村さんのベッドの足元にいた先生が、答えます。

「ずっと、しゃべってるなぁ」と。

  

そうなんです。

訪問車の中では、ずっと患者さんやご家族のことについて話をしています。

  「医師としての診かた」

  「看護師としての観かた」

お互いに感じたことや思ったこと・・・話し合っています。

それぞれの患者さんやご家族にとって、今 どうすることが必要なのか

医師としてしなければならないこと…

看護師としてしなければならないこと…

人として…                        などなど

(時には、二人で反省会も。。。)

   

それだけではなく、訪問看護師さんから緊急で電話連絡が入った場合は

先生は患者さんの状態を確認し、必要な指示を出します。

   (電話はもちろん、ハンズフリーにしています) 

患者さんのことで、すぐに連絡をした方がいい時は

ケアマネージャーさんや薬剤師さんとも連絡をとります。

ときには、病院の先生や患者支援センターの看護師さん/社会福祉士さんと直接連絡することもあります。

    

訪問先に着くと、私は一足先に患者さんのもとへ。。。

先生は、停めた車の中で、急ぎの要件を済ませます。

例えば…

訪問を終えた患者さんの薬を処方します。

タブレット端末で処方内容を入力したら、クリニックにいる北端さんに連絡を入れ、

薬局に処方箋をFAXしてもらいます。

またクリニックに急用の連絡が入ったときには、北端さんから先生に取り継いでくれます。

   

訪問診療にお伺いする範囲は、クリニックから直線で半径16㎞圏内です。

かなりの広範囲を…移動しています。

ある日は

加太、岩出、伊太祈曽、紀三井寺、和歌浦…

そんな日は、お昼にクリニックに戻る時間も惜しんで(?)、

車の中で昼食をとりながらになります。(今日も、昼食は車の中でした)

  

予定の訪問を終えて、クリニックに戻ります。

戻る前には、必ず「戻ります」と北端さんに連絡を入れます。

クリニックに戻ると・・・

先生と私は、今日訪問した患者さんやご家族の様子など・・・またまた 『しゃべります』

北端さんは、それを全部聴いてくれて、

すべて、頭に入れてくれています。

そして、クリニックに戻って一息ついている先生と私のために

タイミングを見計らって、コーヒーを入れてくれます。(いつもありがとうございます)

               ・・・というのが、私たちの一日です。

                    ※毎日ではありませんのであしからず。。。

   

患者さんやご家族が待ってくれています。

安全運転で、明日も頑張りましょう!! 🚙

(いつも運転ありがとうございます。明日もよろしくお願い致します)