私:「悪いけど、肩揉んでくれる?」
父:「よっしゃ!」・・・
「どうな?」
私:「はい。楽になったよ。ありがとうございましたぁ」
これが、マッサージが得意な父との最後の会話です。
(私が揉んでもらうばかりで、一度もしてあげていないのです。本来は反対ですよね・・・)
ある年のお正月。。。 父がお風呂に入っているとき
「もしも、(父が)お風呂から出てくるの遅かったら、見に行ってよ。
(お風呂の)中で、心臓止まってることもあるからね。
その時は一人ではどうすることもできんから、119で救急車呼んでよ」と、母に伝えました。
2週間後、まさしくこの通りになりました。
どこかで覚悟はしていたものの
父の臨終にも間に合わなかった娘としては
なんだか不思議なきもちでした。(車で2時間半かかるので…)
介護をしていない自分は、娘としての役割を果たせたのか?
何かを忘れているような・・・。
父の生き方を振り返ってみて
『城北の杜』で、看護師として仕事をするようになって思うこと。。。
娘としての思いや看護師としての知識と経験は
『人のために使うように』 ということなのだと考えるようになりました。
(私個人の力としては、、、まだまだですが)
在宅療養を望まれると、ご本人だけではなく
ご家族の方も、身体的に精神的にきつくなる時があります。
そんな時は、我慢せず何でも話してください。
「城北の杜」スタッフ4名・・・そばにいます。 (1名増えました)
でも、それだけではありません。
訪問看護師さん、ケアマネジャーさん、薬剤師さん、理学療法士さん、作業療法士さん
ヘルパーさん、訪問入浴のスタッフさん、酸素の業者さん 等々
心強いサポーター(アンサングシンデレラ・アンサングヒーロー)は、たくさんおられます。
経験豊富な方々のお力やアイデアも借りながら、一緒に考えていきましょう。
(いつも、皆さんに助けていただいています)
改めまして、本年もよろしくお願いいたします。