和歌山市内の在宅療養支援診療所

お知らせ
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病院と自宅①

奥さんからCallを受け、往診に向かいます。

いつもの熱と様子が違うので、近くの病院にお願いして検査を行ってもらいました。

不安は的中。肺炎を起こしていました。

炎症所見も悪く、入院による加療をお願いすることになりました。

一抹の不安を感じながら。。。

 

数日後病院に伺うと、固まって動けない状態。。

食べさせると誤嚥するから、無理に食べさせることはせずに、嚥下リハビリを行う。

病院勤務時代では至極当然な対応。

今は在宅医。(退院後)自宅でどう過ごせるかが大事。

 

嫌な予感がしました。。。

肺炎が収束しても、このままでは食事のできる元の生活に戻れなくなるのではないか?

 

 飲み込むというのは凄い力が必要です。

 筋力が衰えるのは一瞬ですが、回復するには何倍も時間がかかります。

 ましてやハンディキャップのあるひとでは、一度衰えると回復の見込みがなくなるかもしれません。

 

 認知症とは進行性の病気です。

 アルツハイマー型認知症の自然経過は10年と言われています。

 嚥下障害は末期に相当するのです。

 

 

「今、飲み込めなくなったら、この先食べられなくなる。」

そう思うと、すぐに奥さんと相談、、、 決断してくれました。

 

肺炎覚悟してでも、美味しい食事が食べられる。

生きている喜びだと考えています。

 

家族の支えが何よりも大切です。