浅井さん(仮名)は70代の男性、肝内胆管癌の方です。
10時半、、、訪問すると、ヘルパーさんが朝のケアーに入ってくれていました。
「今、シャワーも終わったところです。今日は、少し脚が浮腫んでいると
気にされていました」と、朝の状況を教えてくれました。(いつもありがとうございます)
いつも通り、バイタルサインを測定して、気になっているという脚を観せてもらいます。
さほど浮腫んでいる感じはなく、指で押しても痕は残りません。
それでも、浅井さんは「ちょっと浮腫んでる気がしてるんやぁ」と言います。
ヘルパーさんが、脚にヘパリン類似物質入りの保湿剤をぬってくれているので、ツルツルです。
きれいな御御足です。(リウマチもあるので、注意は必要ですが、、、)
遅れて部屋に入ってきた先生にも、浅井さんが脚の浮腫みを気にしていることを伝えます。
浅井さん 「なんとなく、今日は脚が浮腫んでる気がしてねぇ」
先生 「ちょっと診せてよ。裾、上げるよ」
「これぐらいやったら、心配ないよ。ぼくの方が浮腫んでるわ」
先生が、自分のズボンの裾をめくって脚を見せます。
男性二人で、互いの脚を見せ合っています。
先生 「浅井さん、脚白くてツルツルやなぁ。保湿剤ぬってるから、きれいやなぁ」
浅井さん 「どぅ? ほんまやなぁ。先生の脚、ちょっと浮腫んでるな。ぼくの方が脚きれいやな。
先生も脚に保湿剤ぬらんとなぁ。カサカサやん(笑)」
二人の美脚比べは? 浅井さんに軍配が上がりました。
皮膚は、外部の刺激から体を守ってくれています。
乾燥していれば傷つきやすくなり、痒みの原因にもなります。
皮膚のバリア機能が働かなければ、感染も引き起こしやすくなるのです。
患者さんたちにとっても、私たち医療従事者にとっても
「皮膚の保清・保湿」はとても大切なことなのです。
寒くなり、一段と乾燥が気になる季節です。皆さまも お手入れをお忘れなく!